無資格で債務整理、大阪の司法書士法人を告発(読売新聞)

 テレビCMで知られる司法書士事務所「アヴァンス法務事務所」(大阪市中央区)が、無資格の事務員に多重債務者の債務整理を担当させていた疑いがあるとして、大阪弁護士会が、事務所の運営法人と、代表者の司法書士、事務員ら5人を弁護士法違反容疑(非弁行為)で大阪府警に告発したことがわかった。

 弁護士会によると、同法人は2008年4月頃、事務員に司法書士の名義を使わせ、多重債務者の女性の任意整理手続きをさせた疑いがあり、法人代表の司法書士らも事務員の行為を黙認した疑いが持たれているという。

 事務員は女性に「自己破産すると、あなたに不利益だ」などと言って、分割返済による任意整理手続きを取ったが、当時から女性にはほとんど収入がなく、結局、自己破産せざるを得なかった。

 こうした経緯を不審に思った女性の親族が、弁護士会に相談。弁護士会の調査で、事務員が同事務所の司法書士の名刺を無断で使い、相談や手続きを行っていたことが判明したという。

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